飯塚消防署片島分署の庁舎計画について質問しました。
私が所属しています飯塚地区消防組合議会において、飯塚地区消防組合組織再編実施計画に基づき、桂川分署、飯塚消防署及び岩崎出張所の庁舎建設事業についての報告がありました。
桂川分署は、令和2年8月24日に竣工し、令和2年9月27日に落成式を行い、令和2年10月16日から業務を開始しています。 飯塚消防署及び岩崎出張所は、それぞれ令和2年11月25日と27日に竣工し、飯塚消防署は、令和3年2月5日に、岩崎出張所は、令和3年4月2日に業務を開始しました。
飯塚消防署は片島から菰田に移転し、片島にある旧飯塚消防署は現在の庁舎を活用して片島分署となり運用されることになりました。
しかし片島分署は昭和57年に建築され40年以上経過した庁舎です。
そこで片島分署の今後の庁舎整備計画について質問しました。
Q1 片島分署のあり方について今後どのような計画を考えているのか。
A1 令和3年2月5日に飯塚消防署が飯塚市菰田に移転することから、現在の飯塚消防署は、令和3年2月5日より、既存庁舎を活用して片島分署として運用する。
片島分署では、24時間態勢で警備人員は10名、消防車両は救急車、はしご車を含めて6台を配置する予定。
現在の庁舎は、昭和57年の建築から40年が経過することから、消防組合の庁舎整備計画において、令和5年に庁舎の建替えを計画している。
庁舎規模については、嘉麻分署や桂川部署と同規模の庁舎を想定している。
敷地の活用については、片島分署を設けるほか、現在の訓練施設を活用した消防署全体の訓練センターとして整備する。 なお、片島分署及び訓練センターの整備については、現在構成市町の担当者と行っている組合負担金の協議の中で、新規に建替えるか庁舎等補修で対応するか協議を行っている。
以上のような答弁でした。
庁舎整備計画では庁舎建替え計画を想定しているが、新築に建替えるか補修で対応するか現在協議中とのこと。
どういうことかというと、まず飯塚地区消防組合の構成と運営について説明します。
飯塚地区消防組合は、飯塚市、嘉麻市、嘉穂郡桂川町で構成されています。
組合が運営を行うための収入は、構成する2市1町の負担金となります。
この負担金ですが、各市町とも財政力に余裕がなく、地方交付税などの依存財源に頼っていて、地方交付税の基準財政需要額の常備消防費相当分の100%を負担しています。
負担金の基礎となる地方交付税は、5年に一度実施される国勢調査人口により算出されていて、国勢調査によれば、残念ながら構成市町の人口は減少しています。そのため、国勢調査が実施された後年は、構成市町からの負担金が減少することとなります。
財源のほとんどを構成市町からの組合負担金に依存している消防組合としては、今後消防組合の歳入が減少することをうけて、限られた予算の中で安定した消防行政サービスを提供していくために、最大限の歳出削減努力を行い、効率のよい財政運営を行う必要があるわけです。
そのため、片島分署の庁舎建替え計画についても、建替えるのか補修で対応するのか構成市町の担当者と負担金の協議を行っているのです。
しかし、片島分署は築40年が経過しています。この地域にとって片島分署の整備というのは、 これまでに新しくできた消防庁舎と同等の消防力や職員の労働環境を維持することが大切だと思っています。 今回の庁舎の建設事業計画によって、他の分署や出張所は新しく建て代わり消防力は間違いなく上がりました。
片島分署においても、他の庁舎と変わらない消防力を維持するためにも他庁舎と同等の整備や環境を前提に協議が必要だと考えています。