飯塚市在住の外国人への生活支援についてご存知ですか?

令和2年3月31日現在、107名の留学生と324名の外国人技能実習生が飯塚市で暮らしています。
新型コロナ感染症の影響により、母国に帰れない外国人が多くいらっしゃいます。
遠い母国を離れ、日本に来ている外国人の方々にとりましては身近に頼れる親族もなく、まさに死活問題であると思います。
そのような方々への支援をこれまで講じてきたのか、コロナ禍が長期化した場合、どのような支援を考えているのかを質問しました。

Q1 本市で暮らしている外国人の方も特別定額給付金の支給対象だったのか。

A1 基準日となる本年4月27日現在、本市の住民基本台帳に登載されている全ての外国人が給付対象であった。

Q2 定額給付金の申請期限は令和2年8月31日までとなっていたが、外国人に対して最終的な給付実績はどうであったのか。

A2 対象世帯1006世帯に対し985世帯からの申請があった。

Q3 留学生や技能実習生等の外国人への周知方法をどのように行ったのか。

A3 外国人向けにやさしい日本語並びに多言語でのホームページによる周知を行い、あわせて留学生が通っている高校、大学、技能実習生を受け入れている事業者に対して電話による周知を行った。

Q4 留学生や技能実習生の生活状況の把握は行っているのか。

A4 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発出後、留学生の生活状況把握のため、留学生を受け入れている市内の高校や大学に電話で確認をした。また、技能実習生については、企業への聞き取り調査において把握ができた41社244名の受け入れ企業に対し電話で確認を行った結果、生活に困窮している留学生や解雇、雇い止めとなっている技能実習生はいなかった。また、国際政策課に外国人相談窓口を設置しており、生活困窮や解雇されたといった相談はなかった。

Q5 技能実習生を受け入れているすべての企業の把握はできていないのか。またそうであるなら、すべての企業を把握することはできないのか。

A5 技能実習生を受け入れているすべての企業の把握はできていない。今後すべての企業の把握に努めるため、転入手続などで来庁時、技能実習生へのアンケート調査の実施等を検討していく。

Q6 世界で新型コロナウイルスが感染拡大する中で母国に帰国することもできない、働く場所もないため、生活に困窮してしまうケースが考えられるが、そうなる前の外国人生活支援は非常に重要である。そこで具体的に留学生や技能実習生にどのような支援を行っているのか。

A6 留学生の生活支援としては、アルバイト先の休業による収入減によって生活が困窮している留学生への対応として、再就職応援事業を実施している。大学の窓口を通し募集したところ、2名の留学生が申し込み、就労を行っている。
次に、技能実習生の生活支援としては、受け入れている企業に対し従業員の雇用維持を図るために、休業手当の一部を国が調整する雇用調整助成金制度についての周知を行っている。また、勤務先などにおける日本人とのコミュニケーションを図るためには日本語を話せることが重要であり、市内在住のすべての外国人を対象に、月2回、日本語教室を実施している。あわせて、国際政策課に外国人相談窓口を設置し、さまざまな生活相談に応じることによる生活支援を行っている。

Q7 今後、技能実習生が雇い止めや解雇となった場合、支援についてどのように考えているのか。

A7 雇い止めの場合には、企業に休業補償の手続をしていただき、雇用の継続につなげてもらうため今後も雇用調整助成金の周知を行っていく。また、経営悪化などによって解雇となった場合は、出入国在留管理庁が転職先とのマッチング支援をサポートする外国人労働者の就労継続支援を行っており、解雇となった外国人就労者などから相談があった際には、この制度を活用し新たな企業とのマッチングなど雇用継続につなげていく。

以上のような質問を行い、本市在住の外国人への生活支援に関する考え方を問いましたが、コロナ禍が長期化する状況になれば、新たな生活支援の対策が必要となってくると私は考えています。

生活に困窮する前に手を差し伸べること、これが何よりも重要であると思います。
飯塚市で働く、または学ぶ外国人の生活状況を把握し、飯塚市に在住している期間安心して生活できるように関連機関と連携し、支援を必要とする外国人に対する生活支援をしっかりと考えていただきたいと思います。
また、すべての方に平等に情報が届くようにしていただきたいと思います。